急性中耳炎の起こるしくみ | 大阪市此花区の「菊守耳鼻咽喉科」 花粉症ならアレルギー専門医に

急性中耳炎の起こるしくみ

2017.6.6

みみの構造鼓膜の内側は鼓室(こしつ)という小さな部屋になっており、通常は無菌状態で空気が入っています。中耳というのはこの鼓室を含めた鼓膜の内側の構造のことです。鼓室の空気は鼻から耳管(じかん)を通じ入ってきます。

空気だけが鼓室に入ってくれればいいのですが、かぜをひいて鼻水がたまっているようなときが問題です。鼻からウイルスや細菌などの病原体の混じった空気が耳管を通じて鼓室に入り、ウイルス感染や細菌感染を起こします。これを経耳管感染(けいじかんせん)といいます。また、他の感染経路としては、非耳管感染があります。非耳管感染には外耳を通して病原体が鼓室内に入ってくる経外耳道感染(けいがいじどうかんせん)とウイルスや細菌の全身感染症などにより、病原体が血管に入り血流によって中耳に運ばれ感染する血行感染(けっこうかんせん)があります。しかし、この二つの感染経路は経耳感染と比べると稀であり、また正常な鼓膜があれば絶対に経外耳道性感染は起こりません。したがって耳管を通じて病原体が鼓室(中耳)に侵入し感染を起こす経耳感染が感染経路としては最も一般的であり、かぜに引き続き起こることが多いです。

急性中耳炎状態感染すると、病原体が鼓室の中で増殖し鼓室の内側の粘膜に炎症反応が起こり、鼓室は赤くなり粘膜から漏れ出てくる液体である滲出液(しんしゅつえき)が出ます。細菌感染があると膿になります。外耳道側から、耳鏡で観察すると鼓膜を通して内側に膿がたまっているのが見えます。

 

<急性中耳炎の他の説明>

 

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